アロマに関する講演会・ハンドマッサージ講習会
- 本校では、SGH活動の一環としてサービスラーニング(社会奉仕体験学習)を実践しています。介護施設などでのボランティア活動の際に、コミュニケーション方法の一つとしてアロマハンドマッサージを取り入れるため、10月19日(水)にアロマセラピストの溝口有紀氏をお招きして、マッサージ方法を教えていただきました。このハンドマッサージ講習会に先立ち、9月28日(水)には薬剤師で農学博士でもある熊谷千津氏をお招きして、アロマの歴史・効用・活用事例などについて講義していただきました。
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- 熊谷千津先生[日本アロマ環境協会常任理事/農学博士/薬剤師](左)
- 溝口有紀先生[AEAJ認定アロマセラピスト、AEAJ認定アロマテラピーインストラクター](右)
【アロマの基礎知識】
- アロママッサージをサービスラーニングに取り入れるにあたり、熊谷先生から歴史や活用事例などを教えていただきました。
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- ・植物からとれたエッセンシャルオイルを使うアロマテラピーは、植物療法の中の一つとされてきた。
- ・イギリスでは、ホスピスや介護施設などで、治療というよりは良い時間を過ごしてもらうという目的でトリートメントマッサージが取り入れられてきた。
- ・日本でも、ホスピス・介護施設・産婦人科などでリラックスのためのトリートメントマッサージが取り入れられたり、商業施設・ホテル・スポーツ施設などで空間演出としてアロマオイルが焚かれたりしている。
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【実践講習】
- 講義で基礎知識を身につけた後は、いよいよ実践講習です。溝口先生のお手本にならい、二人一組でお互いにハンドマッサージを練習しました。「アロマを使ったことがあまり無い」「ハンドマッサージは初めて」という生徒がほとんどで、最初はおそるおそる触れていましたが、次第に感覚をつかみ、最後には心地良さやリラックス効果を実感できたようです。両方の手を比べてみると、マッサージを受けた方の手は、受けてない方の手に比べて保湿性が増し、柔らかくなっていました。効果を目の当たりにした生徒たちは、「介護施設などで高齢者の方々に心地良さを感じていただけるよう、もっと練習したい」と意気込んでいました。
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- [優しく丁寧にマッサージ]
【介護施設でのマッサージの留意点】
- 長年ホスピスでマッサージを行ってきた熊谷先生からは、介護施設などで活動する際の留意点についても教えていただきました。
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- ・受けている人に「やってもらってばかり」だという負い目を感じさせないように心がける。ご年配の方々はたくさんの経験をつみ、今も人の役にたちたいのに身体がなかなか動かないという気持ちがある。マッサージはあくまでもコミュニケーションツールの一つであり、人生の先輩方の話を伺わせていただくのだという気持ちで接すること。
- ・マッサージを受ける方の皮膚の水分量が少ないと、皮膚がつれる感じになるので、オイルの量を増やしてタッチを優しくする。痣ができやすい方もいるので気をつけること。
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- 先生方に教えていただいたことを念頭に、サービスラーニングにアロマを上手に取り入れていきたいと考えています。