SGH 模擬国連 「国連カフェ」
- 5月6日、第2回「模擬国連」(国連カフェ)を行いました。議長団は高校生が務め、中学生を含めて48名が参加。それぞれが各国の大使となって、今回のテーマである“国連カフェ”のメニューについて議論しました。本校で第2回目となる今会議では、英語で大使演説にも挑戦。国の代表として、自国の食材や料理を扱ってもらえるよう作戦を練り、交渉や議論を進めます。さてどのようなメニューが完成するのでしょうか。
【模擬国連の進め方】
- 各国のスピーチ(30秒)の後、(1)全体交渉 と (2)自由交渉 を行う。
- (1)全体交渉…大使は自席に着席し、議長の司会のもと挙手して意見を述べ、議論を行う。会議全体に係ることを議論する。
- (2)自由交渉…大使は議場内を自由に動き回り、2国間交渉やグループ交渉を行う。
- 交渉と議論を経て、国連カフェのメニューを決議案にまとめ、参加国のうちの過半数の賛成が得られれば採択となる。
【交渉・ディスカッションのポイント】
- 多くの意見に耳を傾けながら、カフェのコンセプトである「多文化」「リフレッシュ」に合ったメニューを検討する。
- ■決議案採択までの道筋
- ・どのような話し合いをして採択に持ち込むか、何を話し合うべきか等、会議の進め方についても話し合って決める。
- ・全体交渉で話すべきこと、自由交渉で話すべきことを棲み分けする。
- ■メニューの調整
- ・各国の産品を公平に取り扱うにはどうするか。(郷土料理の扱い等)
- ・非友好国との協力(共同メニュー等)をどうするか。
- ・宗教的な配慮はどこまで行うか。
- ■決議案の採択
- ・多くのメニューが提案されたが、話し合いと交渉により10品ずつに絞られ採択された。
- 自国の国益だけでなく、国際益や他国のことも考えながら議論を行い、国連カフェのオリジナルメニューがついに完成!
【講評(会議監督、議長)】
- ・メニューを決めるにあたって、「調べる」「戦略を練る」「主張する」「交渉する」「妥協・協調する」「ひとつの文書にまとめる」ことを行ったが、これは模擬国連に限らず、高校生・大学生・社会人になってからも必要なスキルなので大切にしてほしい。
- ・完成したメニューを眺めた時に「行ってみたい!」と思えるカフェ・メニューになっていたら成功である。
- ・国益や国際益について考えるのはもちろんだが、自分たちだけでなく、他の世代の人や違う性別の人など、幅広い人々にとっても魅力的なメニューであるかということも考慮しなければならない。
- ・「交渉」ではなく「話し合い」になってしまっていた。「交渉」を目指して欲しい。
【生徒の感想】
- ・宗教に配慮したり、足りないものを補い合ったりして協力し合うことができた。差別や偏見を減らす第1歩になると思った。
- ・フェアトレードや貧困層の雇用を生み出すなど、二次的な産物を発生させられるようにしていきたい。
- ・完成した「フード/ドリンクメニュー」による経済的な効果はどれくらいあるのかということを実際に考えてみたいと思った。
- ・自国の利益のために、積極的に発言・行動していくのも大切だが、他国と共に歩んでいくことで世界の発展に大きく貢献していくのだと感じた。