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お知らせ

カンボジアで起業した女性経営者の講演会

  • 11月30日(木)、カンボジアで、現地のハーブを活かしたハンドクリームや石鹸を製造・販売するKru khmer(クルクメール)を起業した篠田ちひろさんをお招きして、起業までの道のりや途上国で働く上で大切なことについてお話を伺いました。
  • [篠田ちひろさん]
  • 大学卒業後、イギリスでの留学生活を経て農村開発と女性支援のためにカンボジアへ。2009年、現地の有機栽培原料を使用したスパ製品のブランド“Kru khmer”を創設。2015年には、カンボジアの伝統医療と日本流のサービスとを融合させたスパ“Spa Khmer”を開業。

 


【クルクメールを起業するまで】

  • ・投資家ジム・ロジャーズの著作に影響されて経営・商・経済学部を志し、青山学院大学 経営学部に入学。
  • ・大学1年生で旅にはまり、大学2年生の時に書籍『流学日記』を読んで衝撃を受ける。すぐに著者である岩本悠氏に連絡して会い、それがきっかけでボランティア活動を始める。大学3年生の時は国際協力のボランティアに、4年生の時にはインターンの活動にのめりこむ。
  • ・大学卒業の直前に「自分が本当にやりたいことは何か」と自問し、内定を断ってイギリスへ8か月間留学、その後カンボジアへ。2009年、クルクメールを起ち上げる。

 

【何故クルクメールを起ち上げたのか】

  • ・カンボジアの地域全体にお金が回るシステムを作り、それをきちんとビジネスとして成り立たせたかった。
  • ・子供たちに教育を受けさせるため、まずは親に仕事の機会を提供したかった。

 

【今後の目標】

  • ・クルクメールの商品を日本でも発売。
  • ・女の子が手に職をつけられるマッサージの学校をカンボジアで設立。
  • ・工房を市内から田舎に移転し、真の意味で地域に根差した会社に。
  • ・スパの2号店、3号店の設立。

 

【皆さんに伝えたいこと】

  • ・先ずは行動してみよう
  •  →昨日できなかったとしても、今日は一歩踏み出そう。
  • ・失敗は成功の元
  •  →失敗したら、何故うまくいかなかったかを考えれば良い。成功に一歩近づいたのだとポジティブにとらえよう。
  • ・やはり勉強は大事
  •  →社会に出ると学歴や英語力はどうしても必要になる。何より、勉強を頑張ることで嫌なことでもやり抜く姿勢や忍耐力を身につけるべき。

 

【生徒からの質問】

  • <質問>営者は会社や国の未来を予測することが大切だと思うが、一歩行動する際には何を基準にしているのか。
  • <回答> 現状をきちんと理解した上で過去の流れと照らし合わせて未来を予測することはしているが、一番大切にしているのは「自分がどうしたいか」である。「こうしていきたい」という思いこそが、自分を動かしていけるのだと思う。
  • <質問>一つのことをみんなで力を合わせてやる時に、うまくいかずに一人で抱え込みがち。どのように進めると良いか。
  • <回答> チームワークを大切にするあまりにプロジェクトの目的を見失ってしまってはいけない。ゴール・分担・期限を明確にして全員で共有し、それが守られていない場合はリーダーが指摘するべき。それはメンバーのためにもなると思う。
  • <質問>これまでの積み重ねもあり、やりたいことになかなかチャレンジできずに悩んでいる。アドバイスが欲しい。
  • <回答>やりたいことをビジュアル化することは大切。「2017年の12月31日までに一回だけやってみる」等、期限を決めた小さな目標を紙に書いて壁に貼ったり、携帯電話の待ち受け画面にしたりしてみては。毎日目にすることで一歩踏み出せればよい。