ボランティア入門講座
- 本校では、人間性を育むことを目標に生徒全員が社会貢献活動(サービス)と学習(ラーニング)を結び付けた社会奉仕体験学習を行っています。生徒は自分たちにできることを考えて調査・分析・企画・提案し、それに基づいたボランティア活動を実践します。事前学習の一環として、5月8日(火)に社会福祉法人世田谷ボランティア協会の青木素美代氏をお招きして、サービスラーニングのボランティア活動に初めて取り組む1年生を対象に「ボランティア入門講座」を講義していただきました。
- [青木素美代氏]
【ご講義の内容】
- ■ボランティアの原則
- ① 主体性・自発性 …自分から進んで行う。
- ② 非営利性・無償性 …金銭的な見返りを求めない。
- ③ 公共性・社会性 …社会一般の皆のために行う。
- ④ 先駆性・開拓性 …新たなことに挑戦する。柔軟性をもって対応する。
- ■様々なボランティア活動
- ・ 世田谷区での活動例は、えこひろば(環境・消費)、世田谷トラストまちづくり(緑地の整備・地域共生の家)、プレーパークせたがや(子供・教育)、傾聴ボランティア、夕ご飯会(高齢者・介護)、ドナルド・マクドナルド・ハウス(通院者の家族専用の滞在施設)等。
- ・ 他にも、フードロスに取り組むセカンドハーベストジャパンや障害のある人もない人も共生する社会のため、福祉作業所での取り組み。ラグビーワールドカップでは公式ボランティアプログラムとしてノーサイドというものもある。
- ・自分自身の強みを知り、得意なことを生かして活動していくことが大切。
- ■ボランティアの調べ方
- ・ ボランティアセンターへ行き、直接問い合わせる。
- ・ インターネット検索。(良い情報と利用しにくい情報が混在し、リスクがあるので、信頼できる人に確認が必要。)
- ・ 人との関わりを大切に。言葉はもちろんだが、非言語コミュニケーション(表情・姿勢・態度等)も重要である。
- ・ 学校の情報。
- ・ 家族や町会、自治会に相談。
- ■ボランティア活動のマナー・大切にしたいこと
- ・センターに相談する際は、テーマを考え大テーマ、小テーマを具体化し問い合わせ内容を明確化する。
- ・事前連絡でアポイントをとる。約束変更等はその場で、電話連絡をする。
- ・相手を尊重し学ぶ姿勢で、わからないことはその場で確認する。
- ・お互いのプライバシーを守る。むやみ連絡先を教えない。撮った写真を勝手にSNSにアップしないなど、個人情報に配慮する
- ・人との関わりを大切に。言葉のやり取りだけでなく、非言語コミュニケーション(表情・身振り・姿勢・相手を見る等)も重要。
- ■これからボランティア活動をするみなさんへ
- 「好き」「わくわくする」という自分の中から湧きあがる気持ちを大切にしよう。関心があることに取り組むことで、自分自身が楽しむということがボランティアの大切なポイント。失敗しても、めげずに前向きな気持ちで楽しい活動になることを期待している。
- [ボランティア入門講座の様子]
【生徒たちからの質問】
- Q1・連日行くようなボランティアで失敗してしまった時、責任の取り方がわからず不安。
- A1・失敗をしても一人で解決しようとせず、職員など周りの大人に相談し、対応考えることが大切。
- Q2・ボランティアの範囲がわからない。
- A2・団体によって求める内容が違うので参加する団体に確認してみよう。